はじめに
誰にでも、会社を辞めたいという時期は、長いサラリーマン人生、1度や2度はあるはずだ。しかし、そこで我慢できる人とできない人がいる。
今日は、後者、現状に我慢できずに辞めていく人の心理状態を私自身の退職時の心理状態をもとに考察したい。
①上司の顔を明日からみたくない
退職を決断する1週間前から、もともと嫌いだった上司の声や顔をみると、気分が悪くなる。当初は我慢しているが、日に日に蓄積される。そして、退職を告げる前日に本気で顔をみたくないと思うのである。
②今の仕事にまったくやる気がでない
退職を決断する1カ月前ぐらいから、何となく今の仕事がつまらなく感じてくる。当初は努力してやる気を出そうとするのだが、問題が起こる度にため息がでるし、スケジュールをみると、無理と思ってしまう。そして、淡々と無表情で定時が来るのをまつのである。終には、全くやる気がなくなってしまう。トイレに行ったり、たばこを吸う回数が以上に増える。
③会社の椅子に座ると息苦しい
あまりに、仕事が嫌で思いつめている状態だと、朝きて、会社の自分の机に座っただけで、なんだか息苦しくなる。ずっと深呼吸をするのだが、治らない。胃もキリキリと痛んできて、病院にも通う羽目になる。本当に精神的に追い詰められている状態が、心身ともにMAXに達する。
④同僚の質問にイライラする
会社には時折、面倒な質問をしてくる奴がいるもので、普段は丁寧に答えていたが、ある日から、無償に腹が立ってくる。
「このくらい自分で解決しろよ」
「ググれよ、技術者だろ」
とか心の中で、誰かが叫ぶ。
そして段々と怒りが頂点に達して。同僚に向かって、少しだけ爆発してしまう。そして、それが毎日続くようになる。疲れているのだ。そういう輩を相手にできないほどに。
⑤退職後の事ばかり考える
退職を決断する1週間以上前から、仕事中に退職の2文字が頭の中をよぎる。そしてその頻度が高くなり。頭の中で退職シミュレーションが始まる。
「明日、朝一で上司の元に行って・・・」
もはや仕事どころではない。
⑥体調がとにかく悪い
胃が痛い、お腹がいたい。階段で息切れする。頭が痛い。ストレスが溜まり、自律神経も不安定になると上記のような兆候が表れてくる。
体調が悪くなると、心も弱くなる。
病院に行くと、診察後、ストレスからくるものですねの一言を頂く。もはや普通の病院では治せない状態になる。 余計にストレスが溜まる。
MAXに限界。
⑦もう駄目だ、もう嫌だ
①~⑥までの状態が続くと、終末が近づいてくるのがわかる。
今日は我慢して、明日も何とか我慢して明後日も何とか我慢して、ちょっと旅行にでもいってリラックスして。
翌週
「・・・・」
もう駄目だ。もう嫌だ。そして、あなたは上司の元へ直行する。
おわりに
退職を決断する人は、強い人ばかりでもないのです。追い詰められて、追い詰められて、心身ともに疲弊して、自分ではどうしようもない状態まで、MAX限界までいって、退職を決断するのです。
ここまで、追い詰める会社も責任はあります。しかし、大抵があいつは精神的に駄目だったで、済まされます。
確実に、追い詰められて、退職をギリギリのラインで決断する人はいます。そういう人をあなたの会社は辞めさせていないでしょうか?
きっと、心の優しい人だったかもしれません。
会社に幸せをもたらす人物なのかもしれません。
そんな人達がまた1人、また1人と辞めていくこと、そんな会社が将来どうなるかは明らかであり、それが自然の法則ではないかと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。