はじめに
退職を決断するという事は、人生の決断である。
そして、決断した後は、目まぐるしく環境が変わりあなたの生活も一変する。
だが、必ずしも人生が良い方向に変わるとは限らない。
(実際に私は転職に失敗し、散々な目にあった。)
それでも、将来の幸せを掴むためには、今この状態を断ち切る必要がある。
そうだ。
一刀両断するのだ。
もちろん、そうすることで、沢山の問題が起きる。
きっと泣きたくなるぐらい辛い事が起きるだろうし、精神的に追い詰められることもある。
会社の人間関係なんて入社してみないとわからない。
それが実体験からの答えだ。
今よりも辛いかもしれない。
未来は、誰にもわからない。
しかし、
何かを断ち切るとはそういう行為なのだ。
何が起きるかわからないのだ。
だけれど、動かなければなにも変わらない。
動けば、あなたは幸せに一歩近づける。
それだけは自信をもって断言できる。
そして、その決断をする為にはたくさんの勇気が必要だ。
①人間関係を絶ちきる勇気
今勤めている会社で沢山の人と、関わっているだろう。
- みんなが、あこがれの社長
- 気に入らないと人を遠くに飛ばす怖い取締役
- いつもパワハラな発言をする最悪な部長
- 無理な仕事ばかりふる、意地悪な課長
- 自分と気が合って、話すと気のいい同僚
- 他部署の気のいいおばさん
- いつも笑顔で優しいお姉さん
- 自分を慕い、かわいい後輩
- いつも挨拶してくれる掃除のおばちゃん
もう何年も務めているならば、それらの人との別れはさみしいものだ。
(まあ、もっともあんな取締役、部長や課長なら縁を切ってやるくらいの勢いでいいのだが・・・)
それ以外の仲間とも呼べる人達や、尊敬する社長の事を考えると別れが辛い。
(考えるだけで、さみしいし、涙が出る)
きっと、そう思えるはずだ、そう思えないなら、いったいどういう仕事をしてきたのか?
その場合は、あなたに鋭いツッコミをいれなければなるまい。
改めて言うが、退職をするということは、嫌いな人達だけではなく、そういう良い人達とも縁を断ち切る事になる。
(もちろん、本当の人間関係が構築できているのならば、退職後も食事したりするはずだが・・なかなか人間関係はそう上手くはいかないものだ。会社の切れ目は縁の切れ目。)
しかし、それを怖がっていては、退職は永遠に無理だ。
人間関係を断ち切る勇気が、退職の第一歩なのだ。まず、その勇気を気高く持とう!
それが出来きず、もし、あなたが周りに説得されて、やむなく退職届を引き下げてしまうような それぐらいの覚悟しかないなら、そこで退職なんかキッパリとあきらめて今の会社に食らいついた方が賢明だ。
その方が人生は上手くいく。
辞めたいけど、辞められないと長年考える方が余程、非生産的な行為だと思う。
改めて問おう。
人生は長年悩むほど長くはないのでは?
きちんと決断する勇気が絶対に必要なのだ。
②会社に頼らない勇気
あなたは、きっと新入社員の時から、無意識にも意識的にも、ずっと会社に依存してきたのだと思う。
色々な事を教えてもらい。
様々な経験を積ませてもらってきた。
(何もできない新人の時に、先輩から丁寧に教えてもらったはずだ)
だから、少なからず恩義を感じているかもしれない。
しかし、退職をするという事は、そういう会社への依存を断ち切るという事だ。
私も退職後に前の会社への依存が抜けるのに苦労した。
それほど、強い影響を会社から受けていた。(まさに洗脳ともいえるほどの影響だった。)
だが、その依存からキッパリ抜け出し自立をしなければ、次の転職先では上手くいかない。
中途は即戦力で採用されるわけだから、結果がすぐに求められる、受け身では結果がでずに、精神的にも、評価的にももたない。
自立心がなければ、立ち行かないのだ。
だから、人生の決断をし、会社に頼らないで生きる勇気をもて。
③仕事を他人に任せる勇気
私もそうだったが、自分しかできない仕事をもっていた。
他の人間には任せるのが難しい仕事だった。
(かって私が自分の力で築き、作り上げ、大きく成長させた仕事だった。)
それが理由で、辞める事を躊躇したことが何回もあった。
「自分がいないとまわらない」
ずっとそう思っていた。
しかし、退職した今となっては会社というのは感心するほどに、人が抜けた穴を埋めて、動いていくのが上手いことがわかった。
「自分がいないと回らない」ということは、全くない、それが真実なのだ。
実際に、自分が辞めた後も、難しい仕事だったにも関わらず、問い合わせすらなく、何事もなく会社は回りどんどん成長していった。
その結果から、自分は組織を構成する部品の一部だったのだなと感じたし。自分の穴を簡単に埋める強力な組織をもつ会社という存在の凄さに驚いた。
長々と説明したが、つまりは仕事なんて、自分しかなど考えずに、さらりと、退職前に引き継げばいいのだ。
無理やりでもいい、とにかく引き継げばいい。相手はいきなりの押し付けで困るかもしれないが、そんなものは気にする必要はない。
もし、気になるなら、何か退職前にごちそうでもしてあげればそれでいいだろう。
引き継ぐ方も、退職するのを知っているんだから、あなたに頼らないでやる覚悟ぐらいは少なからずあるだろう。
引き継いで、大丈夫だ。
なんにも問題は起きない。
それに、一人の退職程度では、会社はつぶれない。
組織は強固だ。
本当に残念で寂しいことだが、たった一人のちっぽけな自分が辞めたところで、会社は困らないのだ。
かすり傷ぐらいしか負わない。
人が一人辞めるぐらいで潰れるようなら、会社は今のように大きくはならずに、途中で生存競争に負けて淘汰されているはずである。
会社が今、何年間も生き残っているということは、沢山の人が辞めてもびくともしない土台を、会社自体で作れていることの証明でもある。
だから、会社は今のように、大きくなっているのだ。
あなたが退職後の会社の状態を心配する必要は何一つない。
だから、前向きに、退職を決断し、仕事を他人に引き継ぎ、任せる勇気をもとう。
④無給を恐れない勇気
退職をするということは、転職先が決まるまでは無給になるという事だ。
日本の制度では、退職後で、無給になったとしても、前年の年収から算出された額で、容赦なく、住民税の徴収やら、保険の徴収がやってくる。
(ハガキで郵送されてくるが、その支払い
金額にびっくりすることだろう。サラリーマンは恵まれていることにはじめて気づく。会社が負担してくれてたのだ。)
もしかすると、あなたは退職したら直ぐに失業手当がもらえるかもと思っているかもしれない。
しかし、失業保険を頼っても、退職理由が、自己都合退職であれば、ハローワークに離職届をもって申請後、 3か月の無職(求職)期間がなければ給付はもらえないのだ。
3か月間の転職活動中は、全て自分で生活を組み立てなければならない。
だから、個人的には無計画な突然の退職はお勧めしない。
サラリーマンにとって、無給は非常に辛い事だ。
預金通帳の残高がみるみる引かれものによって減っていく。
退職して暇ができたと喜んでいるが、通帳の残高がみるみる減るため安心して旅行など行く気にはとてもなれない。
特にサラリーマンはぬくぬくと、毎月の安定給を受けているわけだから、無給になるという事をしらない。
だから、預金残高をみて非常に不安になるだろう。
しかし、退職をするということはそういう事だ。無給でも強く生きるという事だ。
その勇気をもとう。そうでなければ人生は変えられない。
⑤自分のスキルを試す勇気
あなたのスキルはなんだろうか。
目をつぶって考えてみよう。
このスキルは、今の会社のみで通用するスキルではない同じ職種や業界で通用するような
普遍的なスキルの事である。
もし、ないと答えるようであれば今からでも、資格などの自分のスキルを証明できるものを取得した方が賢明かもしれない。
……というのが一般論だから、ほとんどの人はそう思っていることだろう。
だから、退職したくても、
自分はスキルがないから今は駄目だ、勇気を出して退職したとしても絶対に成功しない。
きっとそう思いこんでいる。
しかし、よく考えてみてほしい。長年仕事をし続けてきた人間なら特殊なスキルは必ずあるものだ。
懐疑的かもしれないが、試しに、自分自身の仕事を思い浮かべてみよう。
必ず、世の中に、通用するようなスキルが身についているはずだ・・。
どうだろうか?
「・・・・」
まあ、思いつかないかもしれない。本当は誰にでもあるものだが、見つける事ができないのも事実だ。
そういう私自身も、最初はわからなかった。
本当は高いスキルがあるのに、自信のなさが、その輝く宝石を曇らせているのだ。
しかし、私は、転職や派遣で色んな組織に入るうちに、自分の得意とするスキルがわかってきた。
それが分かると、スキルへの自信だけでなく、自己肯定感も高まり自信にあふれてくる。
その内からの自信が人生を変える。
人生を変えるには、自分が、自信を持ったスキルを、他の新しい環境で、決死の覚悟で試すことが大事なのである。
自分のスキルが他の世界で通用するか試すのだ。
そうしなければ、その気概がなければ、転職というものは成功しない。
そして、運よく転職先が決まったとしても、その会社であなたのスキルを十分に活かすことが、転職した後に次の会社で成功する条件である。
⑥自分の可能性を信じる勇気
「やっぱり自分は駄目なのかなあ~」 ここまで読んで、自分には無理だ、やっぱり駄目だと思った人もいるかもしれない。
あえて、厳しい言葉を言おう。
じゃあ、今の会社を続ければいい。
辞めたいと思いながら、なんとなく日常を過ごし、たまに飲み会で仲間と不平不満を言って過ごせばいい。
籠のなかも、自分で納得すれば、幸せだ。
進撃の巨人のアニメや漫画をみたことあるだろうか?
あの世界だ。壁さえ壊れなければ幸せな世界だ。
だけど、世界の真実を知らず、海の青さ、潮の香りさえも、知らずに死んでいくのだ。
もちろん、そうしたくないから、悩んでいるのだと思うが、だったら!!
自分の可能性を信じてみよう。
今までいろんな事が駄目だったかもしれない。
スキルも不足しているかもしれない。
巨人に食われる?かもしれない。
だから何だ!それが、あなたの可能性の証明になるわけではない。
成功するか失敗するかは、運もあるが、大抵は、自分の意志なのだ。
スキルがあっても失敗するやつは五万といる。
それでもスキルにすがるのか?
最後は、食らいついたものが成功する。少なくとも可能性を信じろ
自分には可能性があると信じろ その勇気をもてきっとその気概があなたに成功をもたらす。
成功するかしないかなんて、その気概の差にすぎない。
そうだと信じるしかないではないか。
⑦幸せになる勇気
幸せになろうぜ。
我慢をやめようぜ。
なぜ、辛い会社、辛い仕事を我慢する?きっとそれは、あなたが少なからず、心の奥で、今の環境を望んでいるからだ。
今の不幸せな環境が実は楽だからだ。
なぜなら、人間関係も壊れないし、私が挙げてきた、6つの勇気も必要ない。
勇気って本当に強い決意がいるし、最初から自信がないと逃げている人間には、絶対に勇気は沸き上がらない。
だから、あなたは楽な方を選ぶ。
今の不幸を噛みしめて、生きる事を選んでいる。
しかし、断言しよう。
それでは幸せにはなれない。
全てを断ち切って、嫌われてもいいと覚悟を決める。それは怖い、チビりそうなぐらいヤバイ、しかし、それが幸せにつながっているんだ。
知ってた? そうなんだよ。
おわりに
私のように、退職を繰り返すのも、考えものだと思う。
世の中では、そういう人間を転職馬鹿野郎(ジョブホッパー)という(笑)
しかし、いいではないか。
幸せをそれでつかめるならいいではないか。他人がいうことなんか捨て置け。
そんなもの気にするな。
気にして何になる?
ただ自信をなくし、自分を弱くし、一見辛そうにみえるが、実は楽な環境に逃げるだけだ。
そりゃあ、一歩踏み出そうとする、あなたを批判する人もいるだろう。
批判する人ほど、一歩踏み出す勇気がない。
だから、幸せを掴めず、他人と微々たる幸せを小さい範囲で比べあっているだけにすぎない。
その狭い判断基準の中で卑しくも他人を批評しているに過ぎない。
小者の中の小者の、戯れ言なのだ。
あの人は〇〇の車のっているらしいわ
あの息子は〇〇大学に行っているわよ。
あそこの家族は〇〇は給料低いらしい。
そういう陰口が聞こえてきたら普通は凹むよね。
だから何?
そういう他人と比べる人生で楽しいの?
幸せなの?
どんぐりの背くらべに過ぎないじゃないか。
だから、少しでもいい勇気をもって決断していこう。
明日を掴むのは自分自身だ。
他人ではない。
他人なんかと比べるな。
他人の意見なんか聞いて悩むな。
自分を信じろ。
自分の可能性をもっと信じろ、
一回限りの人生なんだろ、
今は、若くて元気だから、何も考えて、ないかもしれないが、おじさんぐらいの年になると体にガタがきて、本当に人生について考える。
その時に後悔しても遅いんだよ。人生は常に今しかないの
今、ここ、この瞬間しかなんだ。
だから勇気をもとう。
この7つの勇気をもとう。
そしたら、世界はほんのちょっと変わるよ。
あなたはもっと元気になるよ。
あなたはもっと幸せになるよ。
人生の決断とは幸せになることだよ。
きっとそうだ。
実は、私は今、転職失敗続きでいいことはないと思っている。
でも、自分が決断し勇気をもって行動していけば、きっと幸せが訪れると信じている。
中年のおじさんだけど、子供っぽさと挑戦心がある。
だから、生きていけるし、一生懸命悩んで、決断し、行動できる。
それは、ほんのちょっとの差だよ。
勇気なんてそうだよ。
それが、後々おおきなおおきな人生の差になる。
その時、他人と比べてうらやましいと思って、後悔しても遅いんだよ。
(まあ、本気になれば何歳でも遅くないけどね。)
つまり、今を大事にしっかりと人生の決断をしていこうということ。
自分の中の気持ち、勇気、夢、目標を信じてみよう。
ファーストペンギンとして、飛び込んでみよう。