- 勢いで退職する冒険者いるね~
- はんせい~私はうそを書いていました本心ではありませんでした~
- 転職エージェントに任せればOKは大うそ!
- 未経験職は入ってからが地獄
- リスクを負うのはやめとこう
- それでもチャレンジなら今から準備せよ
- カレー屋さんになりたい人の準備
- やっぱりあきらめましょう
- それでも未経験職に挑戦したい
- この記事を書いた理由
- おわりに
勢いで退職する冒険者いるね~
「こんな会社辞めてやる(怒)」
世の中、その時の感情だけで退職をしてしまう人は古今東西、昔から今に至るまで多いものです。
ドラマでも、いやいや現実でも、良くみるものです。
実際、私もそういう辞め方をし、痛い目をみた一人です。
私の知り合いもそういう辞め方をした人は何人かいますが、そういう辞め方をした人は苦労しています。
はい、私もかなり苦労を致しました(笑)
転職は事前の準備とリサーチが、実際はものをいうものです。
勢いで辞める人の中で最も無謀だと思えるのが、「一度の人生なので、あこがれの職業に就きたい」と思ってしまう人達。
それで、未経験にも関わらずに、30代後半ぐらいに飛び込んで行きます。
私は30代で技術者から未経験の営業に転職した経験がありますが、営業という職種が肌に合わずに半年もただずに会社を追い出された苦い経験があります。
計画を立てて細かくやっていく技術肌の自分にとって、自由奔放で型にはまらず個々の営業スタイルをもつ人達とは相いれないものでしたし、やる気さえも出ませんでした。
それは若気の至りとしか言いようがありませんでした、まだその時は健康状態もよく、その失敗は直ぐにもとの技術者に戻るという事で挽回は出来たのですが、苦い思い出となっています。
だから、30代後半にもなって、未経験職種に転職したいという事を聞いたら、即時に無理だ、やめとけとアドバイスします。
はんせい~私はうそを書いていました本心ではありませんでした~
そんな私ですが、以前は30代未経験で転職するにはという記事を多数書いていました。(今でもたまに30代未経験記事をみかけるのでキーワード的にもまだいけるのだろうと思います。)
私には当時、ブログにアフリエイト貼って儲けようという思惑がありました。
丁度、仕事に絶望し、転職の資金になればという思いから儲けたい一心でした。
でも、それから時が経ち、実際に自分の未経験での手痛い経験を通して、それには無理があるな、人に勧めるには、危険だなと思うようになっていきました。
段々あの30代未経験で転職しよう系の各記事は間違っていると感じはじめました。
お金の為にとはいえ、うそはつきたくない、正直に生きたい。
それは、人間として、一人のブロガーとして大事な事でした。
そして、決意をしました。
「30代未経験で転職しようぜ!!」系の記事はバッサリと削除しました。
このブログの信条として、私自身が自信をもってお勧めできないような内容をブログに残してはいけないという意志の反映でした。
だから、はっきり言えます。
30代未経験での転職は不可能ではないですが、「やめとけ!」
私は、これが正しいと真摯に思います。
30代での未経験チャレンジは全くお勧めできないのです。
まあ、人の人生に絶対はないです、中には成功する人もいます。
でも、それはきっと私やあなたではない、天から与えられた特別なギフトをもった人なのです。
普通の人が、俺、突然、海賊王になる!と言っても、四皇や王下七武海どまりで終わるのが関の山です。(いや、ワンピースの世界では十分スゴイですが・・。すいませんずっとワンピースネタで。)
いや、普通の人はイーストブルーさえも越えられませんね。(イーストブルーは、最初の海で、敵の強さも弱いです。)
そもそも航海さえしない可能性大です。
だって海には魔物や、敵がいますし、外の海に行くなんて不可能に近いレベルですから。
普通はそんな危ない橋なんて渡りません。
それだけ、突然まったく別の職に就くのは厳しい事なのです。
転職エージェントに任せればOKは大うそ!
確かに、転職エージェントは色んな仕事を紹介してくれますし、実際に私も何度もお世話になって色んな会社を紹介してもらえました。
その転職エージェントという世の中の仕組みは素晴らしいですし(転職希望者は、タダですから。)、是非転職するなら利用しない手はないです。
が、しかし、
未経験で30代という年齢なら話は別です。
なぜなら、そもそも未経験の職種なんか紹介してもらえません。
大手転職エージェントでも、小さなエージェントさんでも
「うちでは、あなたに合う、そのコンサル営業の職種を紹介できません、あなたの経験されてきたJAVAエンジニアの仕事であればいくらでも紹介できますよ。」
といわれるのがオチです。
こういう紹介業って、転職希望者が、実際に入社して3か月ぐらいで紹介会社は、採用企業から、採用者の契約年数の何%かの報酬がもらえる仕組みです。
つまり、3ヶ月以内で辞められたら、エージェントは紹介損になります。
だから、30代で未経験の仕事を希望する案件なんて危険すぎて、手を出したくはありません。
経験者を経験業界に放り込む方が安全パイで、確実に儲けがでます。
だから、そもそも転職エージェントさんに頼ろうとしても無理なのです。
あなたの為にリスクを負うような、まれな人はいなのです。
これが現実です。
未経験職は入ってからが地獄
中には私のように未経験職に奇跡的に就くこともあると思います。
しかし、ここからが地獄の始まりと言えます。
経験職ならある程度新しいことだったとしても、基本の仕事のベースは同じなので精神的にも技術的にも耐えることはできると思うのです。
私自身、経験職ではある程度耐えられる、人間関係や作業も、未経験職だとすべてがはじめて過ぎてパニックになって全く空回りでした。
「そんなの俺なら耐えられるぜ」
そういう中年おじさんもいるかもしれないですが、でも、年を取って30代後半にもなると、頭も固くなるし、人間関係(特に若い上司がついた場合など)に耐えられなくなってくるのです。
しかも、色々と身体に病気が出始めることで、徹夜で未経験スキルを習得するなどの若いときにはできた、火事場の馬鹿力的なスキルアップは望めないのも自覚する必要があります。
だから、入社してから地獄の日々になるのもお分かりでしょう。
そしてきっと精神的にも身体的にも疲弊してくるでしょうし、
「今までの人生なんだったのか・・・」
と深いネガティブの海の底へとあなたはいざなわれることになるでしょう。
じっさいに私も未経験職に入り、あまりにも嫌なことや、理不尽なことに耐えられず、人間不信になったこともありますし、深くネガティブの底に自分から入り込んでしまって悪い方向に考え始めたのです。
そして、もう駄目かもしれないと心の中でつぶやくようになったのです。
そうなると仕事も手につかず、失敗に失敗を重ね周りからの評価も最悪になったのです。
そして、会社に引導をわたされることになりました。
悔しさで涙がでました。
それは、人生でもっとも挫折した思い出だと、いまでは考えております。
リスクを負うのはやめとこう
今、あなたがブラックな職場で、毎日憂鬱で倒れそうなら、自分の経験やスキルが使える会社に転職するのはいいと思います。
経験職であれば、仕事が見つけやすいですし、ある程度のリスクはあるものの(年収が下がるなどは覚悟が必要です。)ある程度なんとか世の中なるものです。
しかし、何度もお伝えしているように、未経験で、中年のおじさんだと、ほぼ無謀な挑戦です。
中年になって、「俺は海賊王になる」といっても、遅すぎです。
「俺は遅咲きなんだぜ!!」
そういっても、なかなか通用しません。
ですから、30代後半の会社員が突然退職して、未経験の職種に転職しようなどもってのほかなのです。
素直にあきらめましょう。
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「やっぱりあきらめられない、最後の人生なんだから、今やっと中年になって掴んだ夢は、このうちから湧き出る熱い思いは止めることができない。俺はやってやるんだ。」
もし、あなたが、ここまでの思いがあるなら、まず次を読んでください。
それでもチャレンジなら今から準備せよ
まず、年齢に関係なく、未経験分野にチャレンジするには思いの強さが重要です。
でも、思いが強くて、準備なしに退職するのはただのバカでしょう。
正しいのは準備です。
情熱を燃やしながらも、今の会社で蓄えるのです。
カレー屋さんになりたい人の準備
わたしはカレーが好きなので、カレー屋さんに転職したい人(独立も含む)を例としてあげます。
①未経験分野の知識を猛勉強する
実際に、カレー分野の知識を深めていくことが重要です。
まず、スパイスについての本を読んで自分で調合してカレーを実際に作ってみましょう。
また、色んなカレー屋さんめぐりをやって、どの店がおいしいか研究します。
また本場インドに渡り、カレーを研究するのもありでしょう。
こういう勉強をとにかくとことんやる事、当たり前ですが、未経験職で成功する人っていうのはこれぐらいは普通にやっているものです。
②スクールに通う
カレー屋さんにもしなりたいなら、料理学校に通うのもありでしょう。
カレー専門ではなくても、色々な料理の基本を知っておくのは重要なことなのです。
また、その中で同じ志をもった仲間も作ることができ、励みとなると思います。
お金がかかるのがネックですが、未経験分野を目指すにはそれぐらいの投資は必要でしょう。
世の中、投資をしないでラッキーだけで成功するほど甘くはありません。
もっとも、勢いだけで未経験分野に転職しようとするような無謀なあなたなら、その甘さをもっているのかもしれませんが。
③資格を取る
カレー系の資格があればとってみてもいいでしょう。
世の中にはいろんな分野の協会があるものですから、そういう資格や検定を受けてみるのもありです。
また、調理師の学校にいって調理師免許を取っておくのも大事でしょう。
このように、案外世の中にはいろんな分野の資格があるので、未経験からアマチュアレベルに飛躍するのには資格を取得するのは重要なのです。
④知り合いでその分野の人がいないか探す
知り合いで例えば、カレー屋さんをやっている人や、カレーチェーンに務めている人がいたら会いに行って業界の動向などを聞いてみましょう。
また、知り合いになれば、就職先をいづれ紹介してもらえることもあります。
ある程度スキルが不足していても、低い給料で修行期間を設けている会社もあったりしますので、そういう具体的な情報も手に入れることができるものです。
⑤お金を貯める
独立ではなくても、転職するのにもお金は重要です。
保険や年金、住民税、普段の生活費など、退職して無職になったとしても、お金はひかれていくものです。
きっとビックリするぐらいの額が通帳から引かれていく事になります。
これはずっと同じ会社に勤めているサラリーマンは一生経験しないことですが、世の中はお金で回っていると、退職してから気づかされます。
⑥副業レベルで始めてみる
カレー屋さんでバイトなどをはじめてみるのもいいでしょう。(ただし、アルバイトは副業がばれやすい仕組みだそうなので注意が必要です。)
ですから、カレー屋さんの場合は、まずは、知り合いのカレー屋さんを無給で手伝ってみるのもいいでしょう。
また、手軽に始められることとして、「カレー屋さんになりたいブログ」を作って、自作カレーの記事を作ったり、食べ歩きを記録したり、スパイスの専門知識などを書いておくのもありでしょう。
それで人気のブログになれば、googleアドセンスなどからの収入を得ることも可能です。
ブログだと専門ブログは作りやすいのでおすすめです。
ただ、簡単には収入を得ることはできませんよ。
世の中はそんなに甘くありません。
でも、未経験で成功したいなら、それを乗り越えるぐらいの覚悟と行動は欲しいところです。
⑦趣味レベルではじめてみる
カレーを研究して、友達や家族を読んでカレーパーティーを開いてはどうでしょうか。
趣味がこうじて、本業になったというのは良く聞く話です。
まずは、つらつら思いを語る前に、始めることです。
それには趣味にするのが一番です。
上記にあげた副業だとやっぱり今の会社にばれたりして問題になる場合もあるでしょうし。
趣味でできるところからはじめてみましょう。
⑧補足
今回は、私がカレーが好きで今カレーが食べたかったので、カレー屋さんに就職したいという前提で書きました。
でも、よくよく私が挙げた項目を考えてみてください。
それは、WEBプログラマーになりたい。
コンサルタントになりたい。
旅行代理店に務めたいなど、色んな未経験分野に挑戦する際にも同じ手順が踏めるはずです。
要は、できることを”今”やることができるかどうかです。
頭だけつかっても、現実を引きよせることは残念ながらできません。
しかし、できることを一つ一つやる人は知恵や知識が生まれ、成功の道に近づく事が出来ます。
それを、王道といいます。
正攻法で一つ一つ実現していく事が重要なのです。
やっぱりあきらめましょう
熱く語っておきながら、私は夢をあきらめ、今の幸せを充実させ、会社員として技術者でやっていくことを選択しています。
私は、ドリームよりも今の幸せの最大化を選んだ中年エンジニアなおじさんです。
それはそれで人生の選択です。
だから、あなたも夢をそろそろあきらめて、今ある幸せを見つけ、大事にする道があることもわかってほしいと思っています。
だから、30代後半で未経験職にトライするなど、無謀なことはやっぱりやめましょう。
海賊王に例えなれなくても、幸せに生きることはできます。
ゴム人間として子供の人気ものになり、生きていく道もあるのです。
それも悪くない選択ですよ。
私の場合は情熱的な夢がありましたが、30代後半で身体が少し不調になって、自分の限界に中年になって気づき、夢をあきらめました。
それが悔しいかといえば、悔しいと思っています。
でも、今が幸せか?と答えれば幸せだと答えます。
そういう道もあることをきちんと知っておいてほしい。
それでも未経験職に挑戦したい
じゃあ、無謀なことはせずに、準備しましょう。
誰にも負けないぐらい準備しましょう。
そして期限を決めて、スパッと退職しましょう。
そもそも、夢を叶えるには、何かを捨てないといけません。
家族との時間、給料、休息、自分の時間・・・。
それぐらいの覚悟と行動ができない人は夢は実現しません。
私が言っているのは小さな夢のことではありません。
あなたの人生をかける大きな夢のことを言っています。
それが、未経験職に就くことなら、止める権利はありません。
大いにやりなさい。
しかし、無謀な挑戦はしてはなりません。
しっかり周到に準備しましょう。
そして、失敗しても大丈夫なようにしておきましょう。
そして、夢敗れても、幸せな道があることにも気づいてください。
この記事を書いた理由
今日は、昔書いた記事への反省で、前から書きたかった記事を書いてみました。
やっぱり自分には30代未経験でも転職できます系の記事は合わないと思いました。
それは自己実現の一つの道かもしれませんが、私が心からおすすめできる記事の内容ではありませんでした。
ただ、転職ブログを書くと、儲けるかもという視点で書いたのは否めません。
だから、それ関連のブログはバッサリ削除をして、私の本心の思いを書くことで読んでくれて信じた人へのメッセージとしています。
おわりに
私は夢を追うことには基本的に賛成です。
中年になっても夢を追う人は輝いています。
でも、最後に申し上げたように、私は夢を実現するという道は選ばないことに最近きめました。
私すっごいワンピースが好きなんですよ。
だから、夢や希望や冒険にはワクワクします。
ですが、現実問題として、年齢とともにできないことも増えてくるものです。
健康の問題、家族の問題などなど、問題は尽きません。
そういう中から、私は仏教や心理学に興味をもって生きました。
その中には夢を実現するということよりも、今をどう生きるか、幸せを感じるかを解いているものが多いのです、そういう中から私は人間力を高め、今の幸せをかみしめる生き方こそが最良ではないかという結論に達しています。
一方で、私は好きで、自己啓発本をたくさん読むのですが、その中で、上記のような幸せを論じる本がある一方で、夢を叶える系というのがあります。
そういうものを読んでいると、夢を叶える人生こそが一番だ的な印象をもつのですが、
若い頃はそうだそうだと思ってやっていたものの。
年齢を重ねるにつれ、そんなステレオタイプ的な生き方に疑問さえも感じ始めました。
夢を叶える人生は素晴らしい、しかし、夢を叶えたからといって幸福とは限らない。
これが、本当の本質ではないかなと思います。
若い頃は夢を大いに叶えてもいいと思います、ですが、夢を叶えた人達が必ずしも幸せな生き方をしていないのも事実でしょう。
アイドルの転落人生、スポーツ選手の惨めなその後。
夢を叶え、夢を与える人達がなんでそんなに不幸な生き方にたどり着いたのでしょうか。
一方で、夢を叶えつつ、人生の価値にフォーカスをした人もたくさんいますが、それは少数なのも確かなのです。
30代後半といえば、そういうことも考えて、自分の方向性を決めていくのに最も適した年齢でしょう。
夢を追い続けるには若さがないギリギリの時です。
さあ、人生の選択をどうしますか?
こういう視点でみれば、30代後半で、未経験でも余裕で転職できるから、転職しちゃいましょう系の記事をみると、疑問を感じてしまいます。
「夢を追え、転職しよう」
という、転職会社の広告戦略に踊らされてはいけないのです。
未経験で大丈夫なはずはないのです。
あなたが採用担当者ならそういう人を採りますか?
よく考えてみてください。
だから、ムリだよと言いたいのです。
そして、考えてください、ムリを承知でなお挑戦する道を歩むか。
今の環境や同業他社へ転職して幸せを探すか。
私は未経験職へチャレンジする夢よりも、今の環境で多少頑張って成功しながら(まあ、出世しないよりした方がいいだろうし・・)、幸せを最大化する道を選択します。
まあ、いいではありませんか。
人それぞれで、だから選択してみましょう。
どういう道を選んでいくのか、多少間違っていても、修正すればいいだけです。
夢は叶わないこともありますが、幸せはいつでもそこにあるものです。
さあ、それでも未経験での転職は30代後半のおじさん・おばさんのあなたはやりたいと思うのでしょうか?
ここまで、読んでくれてありがとうございます。
私の考え方や、経験が、皆様のお役に多少でもなれば私は幸せです。
<私の考え方が凝縮されている記事です。参考になれば>