はじめに
会社員として、絶対にこれがないとやっていけないという能力があります。
それは、上司からの理不尽な要求を卒なくこなす事です。
もし、これがどうしても嫌な人は、独立やフリーランスの道を選ぶべきです。
会社、組織というのは理不尽の嵐なのです。
そして、その理不尽をニッコリと耐えて結果を出していくことが、出世の道につながっていくのです。
だから、ここから書くのは会社員向けの前向き転換のコツとなりますので、会社員でないかたは、なんだ、馬鹿な事やってるなと思いながら読んで頂ければと思います。
ある会社員の話
Bさんは、今日は家族の記念日の為、仕事を早く終えて定時に帰ろうと考えていました。
上司にもそれを伝えて、どうしても夜6時には帰りたい主旨を1週間前からネゴっていました。
だから、今日も集中して仕事に取組み、あと定時まで1時間を残すのみとなりました。
「あと少しだ、頑張ろう」と思ったのは束の間・・・・。
上司が顔色を変えてやってきました。
「ごめんBさん、Aの奴が、客先で失礼をして先方がとてもお怒りになっている、Bはあのお客さんとの関係が深いから、今から堅物〇△商事へいって、謝ってきてもらいたい。大事な得意先だから、なんとか収めてほしい」
「でも・・・、わかりました今すぐ行きます」
そして準備の前にトイレに駆け込みました。
怒りが腹の底から込みあげてきました。
(※この話はフィクションです。)
平日にプライベート事を入れないようにする
仕事と家族を天秤にかける、これはドラマなのでよく表現される場面であり、会社に逆らえない会社員の悲哀を良く表している話です。
実際に私もそういう経験をして悲しい思いをしたことはあります。
理不尽で悔し涙を流したこともあります。
でも、会社員はそれをニッコリとして返事をし実行しなければなりません。
だから、前向きに変換してみましょう。
まず、家族との約束は平日ではなく、祝日や日曜日に設けることが重要です。
誕生日もその日はちょっとしたお祝いの言葉を述べて、週末にじっくり時間を取るという事を心がけておくべきでしょう。
会社員たるもの、いつ上記のような急な仕事が入っても対応できるようにしておくべきです。
それに家族にとってもそちらの方がいいでしょう。確実に時間が取れる時に、しっかりと家族への愛を注ぐというのが大事なのです。
だから、平日ではなく、確実に時間が取れる日に盛大なパーティーをするなどすべきです。
そちらの方が家族との絆も深まるはずです。
約束を破る人よりも、確実に実行する人が信頼されるのは人間関係の鉄則でしょう。
それは家族でさえも同じです。
ただ、そうできない場合で、上記のような急な予定を入れられる時もあると思います。
そう前向き変換しましょう。
理不尽な要求を前向き変換する
そもそも理不尽というのは、ネゴして、家族との大事な時間と言っているのに、上司や会社が急に仕事を入れた事に起因します。
でも、本来は前もって確実な休日などにお祝いを変更することが可能なはずです。
そうしてなく、不安定な平日で家族に約束した自分自身が考えが足りなかっただけなのです。
もしくは、本当に大事な日であれば、理屈をつけて有給を取ることも可能だったはずです。
そうしなかった自分が悪いと思うしかないのではないでしょうか。
他人を変えることはできませんが、自分の考え方は変えられるのです。
自分の考えの甘さが悪いという視点に立てば、怒りは収まります。
次に、その仕事でのトラブルの重要度を考えてみましょう。
会社にとって重要なお客様のはずです。
(そもそもそんな重要な相手をまだ経験の浅いAさんに任せたのも問題ですが、それは置いておいて・・・。)
そのお客様を怒らせて、失ってしまうと会社にとって大損害となるのです。
会社が損害を被ると、あなたも困ります。
会社の経営が悪くなってしまい、あなたのボーナスや給料にも影響します。
そう考えれば、ことの重要性がわかるはずです。
また、上司からの評価を上げることもできます。
誰もやりたがらない仕事というのは、出世をする為の鍵となります。
そういう問題案件をどれだけこなすかが、上司の信頼を生みます。
上司から信頼されれば、それは出世への道につながります。
次に、なぜあなたが頼まれたのかを考えてみると気づくはずです。
重大な問題であなたが指名された理由を考えてみましょう。
きっと上司からものすごく信頼されていると考えることはできないでしょうか?
冷静に考えると会社員としてうれしいことです。
また、上司の信頼を高めるチャンスだと捉えるべきでしょう。
どうでしょうか、冷静に考えてみれば、今起きた、不幸な出来事がきっと宝にみえてくるはずです。
家族への伝え方
家族への約束は絶対だと思って下さい。
身近な関係だからこそ、約束破りは響くのです。
でも、今回は丁寧に事情を説明してあげてください。
仕事だから仕方ないだろは禁句です。
そうではなくて、どんな出来事があって、どういう風にあなたが考えたかを説明するのです。
「あなたは家庭よりも仕事が大事なの?」
こういう事をいうパートナーもいるかもしれません。
そもそも、家庭を大事にするなら、私なら、上記のように確実な日に予定を入れるか、その日に有給とって休みます。
もしパートナーがそう言うならば、考え方が甘かったと反省すべきでしょう。
パートナーは言葉ではなく、行動で示してくれることを望んでいるのです。
とはいえ、今日は代替日を決めて、あやまるしかありません。
そして、いつもより何倍も優しい言葉で家族に話してあげて下さい。
喧嘩なんてもってのほかですよ。
それに上記のようにパートナーが言うなら、自分の責任だと思って、黙って気持ちを聞いてあげてください。
感情を吐き出してもらうのが大事なのです。
約束を破られた=大事にされていないという相手の怒り(その裏にあるさみしさ)の感情を収めてもらうコツなのです。
理不尽な時ほど燃える
理不尽な要求を受けたときほど、燃えて仕事をしてください。
俺は会社の為にやってやるんだぐらい燃えてください。
案外、理不尽な仕事というのは、やる気をもってやれば、すぐにいい方向に傾くものです。
そうやって成し遂げたことは自分へのプラスになっていきます。
だから、悪い事を前向き変換する術を身につけると、どんどん周りからの評価も自分の自信も高まっていくのです。
おわりに
仕事とプライベートはどちらも冷静に取り組めば両立できるものです。
困難な仕事の中でだって、両立は工夫次第でできるものです。
仕事を理由にプライベートを軽視すれば、自分に返ってきます。
かっては、ジャパニーズビジネスマンで、仕事に集中すればよかったのかもしれませんが。
今は、そういう人は熟年離婚の増加をみれば変わるように捨てられます。
かといって、家庭を重視するあまりに、会社の理不尽な要求を嫌がってばかりでは、万年平社員かリストラの道に立たされることになります。
でも、これって家族にリスクを与えてしまうことになりますから、家族の為といいながらも家族を不幸に向かわせることにもなりかねません。
だから、仕事で理不尽な要求でさえも、卒なくこなして、出世もし、給料は上げていかなければなりません。
そういうことからも、上司からの理不尽な要求を前向き変換するというスキルは大事な事なのです。
会社員って大変だなと思うかもしれませんが、世の中の人間関係の連鎖の中で、信頼という重要な金のなる木を得るには重要な技術ではないでしょうか、そういう意味でフリーランスや事業をやっている方にも通じることだと思います。
もっとも、会社員だと仕事もプライベートも適当にしてしまう考えが甘い人が多いのですが、会社員もそういう自分への厳しさが必要という事です。
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