はじめに
最近、ネット上で気になる話題の一つが、人間関係を断捨離するという事です。
断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想
本来は、不要なものを減らすことで、執着を取り払って、心が楽になるという思想です。
ですが、最近はそれを人にも応用力している人が続出しています。
そう、今日は、「人間関係の断捨離」についてです。
人間関係を断捨離の効果は?
人間関係を良好にするには、色々なお付き合いが必要です。
会社で言えば、上司や幹部社員と飲みにいったり、お客様を接待するのは非常に大事なことです。
人間関係が出世や次のビジネスへつながって行くからです。
これは、仕事だけではなく、近所付き合いや友人との付き合いでも同じだといえます。
そう、世の中は人間関係でなりたっているのです。
しかし、反面、本当に煩わしいものです。
なぜなら、人間関係を良好にするためには、自分の時間を犠牲にし、相手の為に時間を使い、精神を尽くしていかなければならないからです。
そうでなければ人間関係は維持できません。
たから、毎日良い人間関係を作るために、四苦八苦します。
それが多大なストレスへとつながります。
特に日本人は集団の人間関係を大事にするので、集団の中の自分の価値を良好に保つのに、苦労をしている人が多いと思います。
ぐっと言いたい事を堪えて、相手との人間関係を大事にする。
それは、集団の強い団結力を生みますが、
その団結の輪の中では、自分の言いたい事、やりたい事を抑えて、耐える人が大半です。
ですから、
人間関係を絶った時は
ものすごいストレスから解放されます。
最近流行った、アドラー心理学でも「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」というように、人の悩みの根幹は人間関係なのです。
心理学の観点になっても、断捨離と行為は、根本的な悩みの原因を根こそぎ絶つという事なので、非常に悩みの解決に効果が高いといえます。
人間関係を断捨離のデメリットは?
ぼっちになります。
人間関係の断捨離をやると、
人付き合いが減り、ぼっちになります。
それを覚悟でやるんだと反論されるかもしれません。
しかし、私がデメリットになると思うのは、
断捨離という極端な行動で、人間関係を遠ざけると二度とその壊れた関係を修復できないという事です。
急激に人付き合いを避けると、必ず相手に遺恨を残してしまいます。
引き寄せの法則みたいなものは必ずあり、
その遺恨はまわりまわって自分の所に返ってくるものです。
ビジネスであれば、切った人の恨みでビジネスが妨害されます。
実際、成功した人ほど、そういう遺恨を残さないように人間関係に最新の注意を払っているものです。
それに、断捨離したくない親友と呼べる人からも、
巡り巡って嫌われるという事態になりかねません。
自分だけが、その人を親友と思っているわけではなく、
断捨離した対象者にとっても親友かもしれません。
どっちを選ぶか、それは明らかですね。
非道な振る舞いをした方を普通は切りますね。
(本当の親友ではないのかもしれませんが・・・。)
つまり、人と人とはつながっているものです、
どこかを切ると、どこかで影響は必ずでます。
ですから、人間関係を断捨離するには、それなりの覚悟が必要です。
つまり、軒並みその関係の人間関係を断絶してぼっちになる覚悟です。
それと人間関係を切った恨みをすべて引き受ける覚悟です。
自分が良ければすべて良しとはならないものなんです、人間関係って。
人下関係を断捨離すべき緊急事態
酷いいじめにあっている時などがそういう事態です。
学校、ママ友、職場のいじめなど、
人間関係の中でのいじめというのは、時として残酷です。
その人間関係関係の中にいたら、自分が潰れるような事態です。
こういう場合は、根こそぎ、人間関係を絶たないとリセットできません。
なんとか一人で乗り切ろうなんて考えても、集団の悪意の前には人間はとても無力です。
この場合は、人間関係をバッサリ切るべきです。
具体的には、学校なら転校、ママ友なら家族ごと遠くへ引越、職場なら転職をすべきです。
時にはこういう事態もあります。
ですが、断捨離とは質が違う気がします。
私に人間関係の断捨離が必要ない理由
で、私の意見は
人間関係の断捨離はNO !
という事です。
せっかく作った人間関係を緊急事態でもないときに、自分から切ってしまうのはもったいないと思うのです。
当人の心の問題はあると思いますので、一概には言えない部分もあります。
年齢や社会情勢もあるでしょう。
私がNO という理由は単純です。
それは
私が”ぼっち”だからです。
仕事の付き合いもほぼなし。
友達づきあいもチラホラ。
ですので、人間関係で悩むことがないわけです。
断捨離をするほどの人間関係もありません。
もともとスリムなのです。
私は会ってみたいときに連絡をとり、相手から誘われればYESと言います。
定期的に連絡をとるような人間関係を保つ為の努力などしません。
そんな感じですから、ずっと付き合いが長い人は長いですし、自然に離れて行く人は音信不通になります。
昔は、人が離れて行くことに不安を感じ悩んでいましたが、今は、このスタイルが自分に丁度良いと思っています。
音信不通になるのも縁だし、必要な時に、その縁は自然に復活するものだと思います。
ですから、全く相手のことを恨むことも恨まれることもないし、
何年かぶりに合っても仲良く話す事ができます。
つまり、そういう自然な関係性でいいのでは?と思うのです。
自然な縁に任せればいいのです。
断捨離して遺恨を残して二度と会ってもらえないのは勿体ないです。
ひょっとしたら、次あった時は、親友になれるかもしれないし、
ビジネスであればスゴイ金の卵を持ってきてくれる人かもしれません。
ですから、今必要な人間関係だからと切ってしまうのはよくありません。
自分は仲良くないと思っていても、相手は本当に自分の事をきちんと考えている場合だってあるのです。
そういう人は必ずいるものですし、そんな人までも一掃して縁を根こそぎ潰すのには反対なのです。
まとめ
必要のない人間関係を断捨離するのは、その方の自由だといえます。
それで人生が楽しくなるならやってみてもいいのではないかとは思います。
しかし、一方で何事も無理にやれば、その反動が自分に良くない事として返ってくることも忘れてはなりません。
ものと人は違うのです。
人間関係は特に、妬みや辛みになりやすいものですから、
気をつけないといけません。
一番いいのは、縁を大事にし、力を抜いた、自然な関係でいること。
いつの間には人間関係は作られるし、それが必要なければ自然に消滅していくものです。
縁という自然の流れに身を任せれば、人間関係を急に断絶することから起こる、負の連鎖にも巻き込まれないものです。
そうやって上手く世の中を乗り切っていくのも一つの大事な知恵なのではないでしょうか?
何事も極端は身を滅ぼすものです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。