うつ病になってから、
自分の人生は不幸と考えることが増えた。
どうしようもない不安症。
障害者雇用で低い給料で働くことへの落胆。
上手くいかない新しい職場での仕事。
私ひとりではいかんともしがたい問題ばかりだ。
なぜ自分ばかり不幸を背負うのか、人生を恨みたくなる。
だけど、今の悪いところ探しをして、不幸を自ら作っているようにも思えるのだ。
うつ病とは、凡人を不幸探しの天才に変えてしまう病気なのだ。
だけど、最近幸せはちゃんとここにあるのだと感じる。
息子は、まだ一歳半なのだが、私のところに絵本を投げてくる。
だから、仕方なく私はその本を読み上げる。
読み終わったら、息子は別の本をもってきて、私のところに放り投げるのだ。
そして私の上に座る。
今日は、十冊くらい読んであげた。
これが何ともかわいいのだ。
これが今の私の最高のここにある幸せなのだ。
うつ病で私は不幸を背負ったのかもしれないが、幸せもちゃんと今、ここに存在するのだ。