上司をみて、自分の会社がどういった会社かを理解するものです。
会社はどんなにいい会社でも上から下へと情報が伝わるような構造となっています。
ですから、上司の行動が部下の退職につながる事は珍しくありません。
①失敗を部下のせいにして怒鳴る
失敗を部下のせいにするというのは、どんな上司でも普段はしないものです。
そんなに人のせいにばかりする上司なら、そもそも管理職からすぐに落ちるはずです。
ですから、普段はきちんとかばってくれます。
でもある条件の時に上司はやってしまいます。
それは、①社長の前での失敗、②重要なお客様の前
この2点での失敗は、自分の今の立場を脅かします。
ですから、この2点に関わる失敗をした場合は、
それを指示した上司ではなく、部下が火の粉をあびる事になります。
その場合は、かばってくれなかった上司を部下は当然恨みますし。
部下も徹底的に失敗を責められるために、退職を考えるのです。
しかも火の出るように怒鳴られればなおさら考えます。
この場合は、なかなか冷静にはなりにくいものです。
怒りが先行してしまいます。
ですが、それでも一度会社を休むなどして、冷静に退職するかどうか、
歯を食いしばって会社に残るかを考えると良いでしょう。
②毎週飲み会に誘い、夜遊びをする
飲みや夜遊びが好きな人はその上司と一緒に楽しんだらいいですが、
そもそも給料の低い部下が、頻繁な誘いに対してOKを出していたら、
財布がすぐに空っぽになってしまいます。
しかも、妻と、子持ちであればなおさらな無理な話です。
ですが、出世の為と耐え忍んで参加しなければなりません。
もはや頻繁だと苦痛そのものです。
そんなに普通の平サラリーマンは給料をもらってはいません。
ですから、毎回で、しかも強要されると、やむなく退職を考える事になります。
こういう給料部下との差を無視して、遊びほうけるのは最悪ですし、
きっと仕事でも尊敬はできない事でしょう。
③お前は絶対守ってやるとかいいながら、上役の会議で知らん顔する上司
①にも関係する話ですが、普段はいい顔してアドバイスする癖に、
会議で部下が質問に対して窮すると、指示したにも関わらず、
上司が知らん顔してしまう場合があります。
私も一度取締役の前で、直属の上司にやられたことがあります。
とりあえずは、取締役にコテンパンにやられて半泣きで会議は終了しました。
(しかも、上司はその取締役と一緒に、「なんでできないのか」と笑っていましたがね)
その時は烈火の如く怒って、その後の飲み会も不参加でした。
(サラリーマンなので、無駄な発言はせず、その後の行動で
小さな反抗をしたような形です。こんなものですね会社員は)
もちろん、その時は退職を考えましたが、
何とか歯を食いしばり、残る選択をしました。
このようにフォローするからと言って、しない二枚舌外交はやられると
退職を考える原因となるものです。
④小さなミスをネチネチネチネチ説教する上司
これも私の体験談です、会社には嫌われ者で評判な上司がいました。
その部下の子は、その上司の前で、ネチネチ細かい事を言われ続けていました。
反論しようものなら、その頭の良い上司は倍の理屈をつけて徹底的に
叩きのめすのでした。
その状況を隣でみていた私は、本気であいつは最低だと上司ながら思いました。
実際に部下全員から嫌われて、上司がいないときは必ず
陰口が聞こえてきたものでした。
自分の頭の良さを武器に、相手に細かいところをネチネチ指摘する上司は、
部下の自主性とやる気を徹底的にそいでいくものです。
平凡な部下なら太刀打ちできないものです。
へいと、お殿様に対するあれのように平服するよりほかありません。
そもそも、頭の良い人は特に気を付けないといけません。
あくまで敢えて、網にも穴を作って
部下の逃げ道を作ってあげる必要があります。
そうでなければ、確実にいずれ部下は退職届を出すことになります。
そういう上司は自らの頭の良さで、自分のしている過ちに気づいてもらいたいものです。
仕事場は頭の良さや権力を行使する場ではありません。
⑤部下には王様、上司にはいい子ちゃんな内弁慶上司
④のネチネチ上司もこの部類の一つだと思いますが、この場合は
頭があまり切れない裸の王様を指します。
部署内では、自分が王様で、部下にエラそうに説教します。
でも反面、仕事中な社内サイトやネットばかりみて、
部下にはやっとけとほったらかしです。
でも、更に偉い取締役みたいなのが来ると豹変します。
ガオーからキャンキャンと鳴き声から変わるから滑稽です。
面白おかしく書いていますが、実際にそういう上司いるものです。
その人の部下に話を聞くと、当然忌み嫌っていましたし、
何人も部署を移動したり、退職をしたりしたものです。
裸の王様の元には人など集まりません。
部下はその滑稽な内弁慶ぶりをみて、見下し、退職を考えます。
⑥部下のミスをカバーしないで放置する上司
④と⑤にも似ていますが、これは、
頭の良いネチネチ上司や、内弁慶裸の王様タイプではなく、
平凡で放置プレーな上司の事を指します。
このタイプは、上司の癖に何もしません。
何か重大な仕事があると、部下を呼びつけ、
これやっといてと一言いって、経済新聞を読み始めます。
(勉強熱心な事です。)
この手のタイプの上司の元で、ミスを犯すと最悪です。
徹底的に放置していたにも関わらず、
その上司の上役の責任追及に対して、
必死で言い訳をしながら、
〇〇君がと、自分に責任がないという事を証明しようとします。
平凡な頭脳をフル回転して考えて、微妙にトンチンカンに
なりながらも説明します。
そもそも、部下のミスはその上司のせいというのが、
日本の伝統的なビジネスの慣習だと思います。
本来なら、そのミスをカバーするために、上司にあやまったり、
客先に謝るなどしないといけませんが、
そこも放置プレーで部下にやらさます。
そして、部下は責任の重さから、消耗し、
会社に来れなくなるか、退職届を出すことになります。
平凡で放置プレーな上司は尊敬きないものです、
反面、なんでこの人がこの年収かというぐらい
高給取りだから笑えてきます。
おそらく上の人間からすると、無難に仕事をこなしてくれる人
という高評価なのかもしれません。
何も起こさない=リスクを負わない=信頼
なるほど、日本ならではとも言えます。
とにかく部下は愛想尽かして、退職を考えはじめます。
おわりに
書いてみると、上司の行動というより、
いくつかの退職したいと思う上司のタイプを記載する事になったかと思います。
もし、上記のような上司に運悪く出会い悩んでいるならば、
部署を移動したり、転職を考えた方が実際には懸命でしょう。
逆に、私のように、面白おかしく滑稽に思えているなら、きっと大丈夫だと思います。
それほど、サラリーマンにとって誰が上司かは重要です。
サラリーマンの悲哀は、上司が全てを決めるキーなのに、
自分で選択する事ができない点にあるのかもしれません。
だから、自分で上司を選ぶ手段としての転職というのもありなのだと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。