はじめに
退職を考えて悩んでいる状態というのは、前にも後ろにも進めない袋小路にはまっている状態で、本人にとっては非常に苦しいものです。退職は自分を育ててくれた先輩達を、裏切ることになりますし、仲間を捨てる事にもつながります。
一方で、あの上司のとった態度は絶対に許せない。そういう思いが、あたまの中をぐるぐる回ります。仕事にも身が入らず、最近は小さな失敗を重ねて、益々悩むばかり。今日は、そんな状態のあなたに贈る力強い一節です。
困ることの大切さ
「人間が、いろんな問題にぶつかって、はたと困る、ということは素晴らしい”チャンス”なのである。その人が過去に積み重ねてきた知識を総動員し、最良の手をうつ判断をしなければならぬからである。」本田宗一郎 やりたいことをやれ PHP研究所
ぶん流解説
本田宗一郎さんは、あの車の世界的メーカーである。ホンダの創業者です。無くなられるその瞬間まで、車への情熱、夢に全力で生きた名経営者です。本田さんの本は、どこか重みを感じながらも、とっても優しくユーモアがあり、夢を切り開く言葉が多く、落ち込んでいるときに勇気づけられます。
さて、本題の解説に入りますが、今、退職するかどうかの問題にぶつかって非常に苦しんでいる状態だと思います。でも、それはチャンスなのです。どんな問題も味方を変えれば、成功へのヒントが隠されているものです。そのチャンスをつかむために、あなたの脳の中に眠っている、今までの経験や知識を総動員し、必死に必死に、これからの将来について考えてみましょう。
あなたは何の仕事によって貢献したいでしょうか? きっとあなたの胸の中にそれは宿っています。今の悩んでいる状態というのは、それを眠りから覚ますチャンスです。もし、それを掴んだら、決して放してはいけません。しっかり握りしめ、その夢であったり、目標であったりするそれを実現するために、決断をしましょう。
おわりに
悩んでいる状態は自己実現の為には良くない状態です。ですが、それさえも少し考えを変換してあげれば、最大のチャンス到来になります。それにあなたが気づくかどうか。
今日の一節がその気づきにつながれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。