はじめに
ビジネスをやっていると、もらいたくない贈り物が送られてくることがあります。お客からの大クレーム、や仕事の手痛い失敗などがそれだと思います。少しは自分に責任はあったかもしれませんが、そういう問題はどうしようもなく一人歩きして大きくなっていきます。そしてどんどん膨らんで、大失敗となります。そして、課長や部長、そして取締役までに呼ばれて、責任追及をされてしまいます。挙句の果てに、地方へと左遷させられます。もう辞めるしかないところまで追い詰められます。
レモン(不快なもの)を手に入れたらレモネードをつくれ
彼は人生の贈物がレモンだと知ると、あきらめ顔で「私は負けた。これが運命だ。もはやチャンスはない」などと言い出す。そして世界に文句をつけ、自己憐憫にどっぷりひたり込んでしまう。けれども、賢い人はレモンを手にして自問する。「この不運からどんな教訓を学ぶべきだろう?どうしたら周囲の状況がよくなるであろう?どうすればこのレモンをレモネードに変えられるだろうか?」『道は開ける』D・カーネギー著 香山晶訳 創元社
ぶん流解説
私も仕事において左遷させられた経験があります。スキルを疑われ、精神的に不安定だという理由で、仕事を追われ左遷という形で飛ばされました。今でも、その時のことを思い出すと、ハラワタが煮えくり返るような感情が湧いてきます。その時の私の決断は、「辞める」という事でした。今でこそ落ち着いて書くことができますが、当時はもう人生終わったなと思いました。自分はなんで仕事運が悪いのかなと思い悩みました。 そして、「●●●●は最低の会社だ、ふざけている。嘘ばかり、だまされた」と恨み節でした。ですが、守るべき家族がいて落ち込んだり、不平不満をしている状況ではありませんでした。そして、決めたことが
- 嫌な過去は忘れる事
- これからどうするかだけを考える事
- 過去の事例は研究材料とする事
この3つだったと思います。
これがぶん流の窮地に立たされた時の指針です。どんなにすっぱいレモンを贈られたとしても、最初は悲観しても、少しずつ考え方を上記の3つの指針を軸に変えていき、気持ちも整理していく。そして、私は将来の計画図を作成しました。それで道は決まっていったと思います。私はこの方法で道を開いていっています。まだまだレモネードは作れていませんが、すっぱいのを楽しむ余裕はでてきました。いつか海外のビーチで、冷たいレモネードを優雅に飲む日々が訪れたらなと思っています。
おわりに
レモンは誰にでも贈られてくるものです。そこをどう切り開いていくかで、運命は微妙に変わっていくと信じています。この文章が少しでも悩んでいる皆様のお役に立てれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。